出版社内容情報
「身分上昇」を鍵に宗教と権力の関係を考察
和田 幸司[ワダ コウジ]
著・文・その他
内容説明
本書の研究視角は「身分を権力と社会の相互作用として捉えること」「被差別民の信仰や被差別寺院に関わる事象を社会構造の中で捉えること」である。本書では「身分上昇」を鍵概念として、近世国家の宗教が天皇・朝廷権威に収斂される点を考察する。
目次
第1部 被差別寺院の身分上昇志向(渡辺村真宗寺院の特質と地位獲得;「色衣御免」と身分上昇志向 ほか)
第2部 被差別寺院の信仰の様相(「丹州寄講」の成立と展開;番衆尊宝寺の政治史的考察 ほか)
第3部 西本願寺役寺の身分上昇志向と内実(正光寺の天皇・朝廷権威への接近;定衆西光寺の役割と位置 ほか)
第4部 本願寺の身分上昇志向と天皇・朝廷権威(東西本願寺の天皇・朝廷権威への接近;西本願寺の身分上昇志向と葛藤 ほか)
著者等紹介
和田幸司[ワダコウジ]
1965年兵庫県に生まれる。2005年兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。現在、姫路大学(旧近大姫路大学)教育学部教授。博士(学校教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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