出版社内容情報
正倉院文書を精査し当時の仏教信仰を解明
目次
本書の構成と梗概
1 『華厳経』と学僧(天平十二年の『華厳経』講説―金鐘寺・元興寺・大安寺をめぐる人々;『華厳経』講説を支えた学僧たち―正倉院文書からみた天平十六年の様相;東大寺華厳宗の教学と実践―天平勝宝三年の「章疏目録」を通して;華厳宗関係章疏目録―勝宝録・円超録を中心に;慈訓と内裏―「花厳講師」の役割をめぐって)
2 政治と仏教(天平宝字二年の『金剛般若経』書写―入唐廻使と唐風政策の様相;孝謙太上天皇と道鏡―正倉院文書からみた政柄分担宣言期の仏事行為;法華寺と内裏―孝謙太上天皇の居所をめぐって;早良親王と淡海三船―奈良末期の大安寺をめぐる人々)
3 信仰と写経(文室浄三の無勝浄土信仰―「沙門釈浄三菩薩伝」と「仏足石記」を通して;道〓(せん)・鑑真と淡海三船―阿弥陀浄土信仰の内実をめぐって
石上宅嗣と『維摩経』―仏教、老荘思想との交渉
玄〓(ほう)将来経典と「五月一日経」の書写)
著者等紹介
山本幸男[ヤマモトユキオ]
1953年、大阪に生まれる。1976年、岡山大学法文学部史学科卒業。1984年、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。2000年、博士(文学)。現在、相愛大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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