新訳 往生要集〈下〉付詳註・索引

個数:
  • ポイントキャンペーン

新訳 往生要集〈下〉付詳註・索引

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 16時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 306,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784831860651
  • NDC分類 188.63
  • Cコード C1015

出版社内容情報

日本浄土思想に多大な影響を与えた、源信著『往生要集』三巻の全てを、新たに現代語訳。詳細な語註と経典・人名の索引を付す。●恵心僧都源信著『往生要集』三巻。寛和元年(985)完成。

末法の世にふさわしい仏教として極楽往生の道を勧め、その教理・実践を説く多くの聖教の中から、特に「念仏」を説く文だけを選んで、その肝要を抜き書きしたものである。本書は、その成立直後から著者の意図を超えて広く諸方面に流布し、浄土教の根本聖典として諸宗の学僧・修行僧を教え導き、また貴族の信仰の拠り所となった。そのため文学・美術・芸能など、さまざまな分野に多大の影響を与え、日本文化史上極めて重要な役割を果たした。

【本書の特徴】
●原文テキスト=『浄土真宗聖典 七祖篇註釈版』所収本。このテキストは、『浄土真宗聖典 七祖篇原典版』(京都青蓮院藏承安元年写本を底本とし、神奈川県最明寺蔵平安時代写本、建明四年刊本、建長五年刊本などを対校し書き下したもの)に基づく。

●現代語訳の作成にあたっては、難解な専門用語をなるべく用いず、日常語で本文の内容を説明するように努めた。

【現代語訳例】
極楽(ごくらく)に生まれることを目指せと説く教えとその実践とは、我ら末世の者どもが、悟りへの道を行くための目と足となるものである。僧侶も俗人も、貴族も庶民も、みなその教えに心を寄せている。しかし仏の教説は多様で、実践の体系も複雑である。頭が良くて勤勉な人なら、難なくこなせるのかもしれないが、私のような愚か者には、とてもすべてを修得できそうもない。そこで、「念仏(ねんぶつ)の法門一つだけに限定して、その肝要を説く経論の文を少しだけ集めてみた。この書を見ながら念仏すれば、理解しやすく、また実践も容易であろう。

【語註例】
末世=原文は「濁世末代(じょくせまつだい)」。濁りきった末の世。釈尊の滅後、仏法が次第に衰えてゆくと考える歴史観、いわゆる末法思想に基づく時代観。釈尊の滅後千五百年あるいは二千年を経過すると、仏法は形骸化し、悟りを得ることができる者はもちろん、正しい修行をすることのできる者さえもいない「末法」の時代に入ると考えられていた。日本では永承七年(1052)を末法元年とする立場が一般的である。『往生要集』は永観二年(984)秋から翌寛和元年にかけて執筆されているので、やがて来る末法の時代を見据えて、末法相応の仏教として往生極楽の法門を提示したといえよう。
『優婆塞戒経』=『優婆塞戒経』巻七(『大正蔵』二四、1072頁上)に、「四天王上の一年はすなはちこれ活地獄中の一夜なり」とある。

●引用経典と人名の索引を付す。


往生要集 巻中
 大文第四 正修念仏――「正しい念仏の実践」を示す章
  4観察門 5回向門
 大文第五 助念方法――「念仏修行の成就を補佐する方法」を示す章
  1方処供具 2修行相貌 3対治懈怠 4止悪修善 5懺悔衆罪 6対治魔事 7総結要行
 大文第六 別時念仏――「特定の日時を限って行う念仏の方法」を示す章
  1尋常別行 2臨終行儀
往生要集 巻下
 大文第七 念仏利益――「念仏によって得られる利益」を示す章
  1滅罪生善 2冥得護持 3現身見仏 4当来勝利 5弥陀別益 6引例勧信 7悪趣利益
 大文第八 念仏証拠――「念仏が往生の因となる証拠」を示す章
 大文第九 往生諸行――「念仏以外の様々な往生行」を示す章
  1別明諸経文 2総結諸業
 大文第十 問答料簡――「問答による考察検討」を示す章
  1極楽依正 2往生階位 3往生多少 4尋常念相 5臨終念相 6麁心妙果 7諸行勝劣 8信毀因縁 9助道資縁 10助道人法
索引

源信[ゲンシン]
天慶5年(942)大和国葛城下郡当麻郷生まれ。幼くして比叡山に上り、慈慧大僧正良源に師事、天台教学を学んだ。天延元年(973)、32歳で広学竪義に及第し、頭角を現わすが、天元3年(980)座主良源の比叡山復興事業で活躍したのち、名利を嫌って隠遁生活に入り、横川において学問と念仏の修行に没頭。63歳のとき、権少僧都に任じられるが、翌年辞任。寛元元年(1017)6月10日、76歳で没。主な著書として『一乗要決』『因明論疏四相違略註釈』『大乗対倶舎抄』『阿弥陀経略記』など多数。

梯信暁[カケハシノブアキ]
1958年 大阪市生まれ。
1982年 早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。
1991年 早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士後期課程退学。
2006年 博士(文学)早稲田大学。
現  在 大阪大谷大学文学部教授、浄土真宗本願寺派中央仏教学院講師。
著  書 『宇治大納言源隆国編 安養集 本文と研究』(西村冏紹監修、百華苑、1993年)、『奈良・平安期浄土教展開論』(法藏館、2008年)、『インド・中国・朝鮮・日本 浄土教思想史』(法藏館、2012年)、ほか論文多数。

内容説明

「念仏」実践の方法とその成就のための心構えを説く『往生要集』巻中・巻下収録。

目次

往生要集 巻中(大文第四 正修念仏;大文第五 助念方法;大文第六 別時念仏)
往生要集 巻下(大文第七 念仏利益;大文第八 念仏証拠;大文第九 往生諸行;大文第十 問答料簡)

著者等紹介

梯信暁[カケハシノブアキ]
1958年大阪市生まれ。1982年早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。1991年早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士後期課程退学。2006年博士(文学)早稲田大学。現在、大阪大谷大学文学部教授、龍谷大学講師、浄土真宗本願寺派中央仏教学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。