内容説明
近代仏教、カリスマ僧侶、熱狂的信徒―。現在ではほとんど名を知られることのない近角常観。かつて多方面に影響を及ぼした彼の思想と活動に再び光を当て、近代仏教研究の空白を埋める1冊。
目次
序章 近代仏教研究の現在と真宗の位置
第1章 “近代真宗”の形成―清沢満之論の系譜
第2章 哲学から体験へ―近角常観の宗教思想
第3章 近代真宗とキリスト教―近角常観の布教戦略
第4章 人格の仏教―近角常観と明治後期・大正期の宗教言説
第5章 近代仏教とジェンダー―女性信徒の内面を読む
第6章 法主と国家―昭和初期の大谷派宗門革新運動
終章 真宗の伝統と近代
著者等紹介
碧海寿広[オオミトシヒロ]
1981年東京都の浅草に生まれる。2004年慶應義塾大学経済学部卒業、2009年慶應義塾大学大学院社会学研究科単位取得退学。国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員を経て、現在、龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員。社会学博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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