内容説明
ハンセン病隔離政策とは、何だったのか。病状が改善または快癒した入所者が許可を得て療養所から退所する「軽快退所」の人数とその推移。ハンセン病隔離政策の実態に迫る一歩とする書。
目次
1章 長島愛生園を訪ねて
2章 ハンセン病隔離政策は何だったのか
3章 ハンセン病療養所における退園と社会復帰について
4章 ハンセン病療養所における退園・逃走・死亡などについて
5章 ハンセン病患者との共感・共生―綱脇龍妙「身延深敬病院」を主として
6章 ハンセン病元患者(回復者)の人権―差別偏見のない社会を求めて!
著者等紹介
近藤祐昭[コンドウユウショウ]
1945年生まれ。1973年大谷大学大学院修士課程修了。同朋大学教員、四天王寺大学大学院教員を歴任し、現在、愛知部落解放・人権研究所理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Schuhschnabel
2
本書では、ハンセン病国賠訴訟の文脈では理解が難しい、ハンセン病療養所の「軽快退所」を検討することを通じて、当時のハンセン病医療が置かれていた状況やハンセン病元患者の経験に焦点が当てられている。当初の「癩予防に関する件」の時点から法律の目的(困窮患者の保護)と目標(感染予防)にねじれがあり、それがいつまでも改善されないまま継続してしまったという基本認識は共有しつつも、その生みの親である光田健輔がそのはざまで翻弄されていたというのはちょっと筋が通らない気がしないでもない。2026/07/25




