目次
「聖なるもの」と「統治」の系譜
第1部 差別と国民国家―理論的考察(近代主権国家における排除と差別の論理―「公共圏」「統治」「聖なるもの」;神・天皇・非人―日本列島における差別の発生と深化の構造;情動的存在と「モノ」の政治―デジタルメディア社会における差別とネット右翼)
第2部 差別と共生―世界の事例から(被差別/非差別の主張とカースト制度―「不可触民」であること、インド人であること;ディアスポラと国民国家―「ユダヤ人」であること;フランスの世俗主義と「イスラムのヴェール問題」;“ラルシュ”共同体運動の「リアライゼーション」―「健常者」を欲望しないこと)
第3部 差別の構造―近代日本の事例から(近代日本における生‐権力と包摂/排除のポリティクス―感化救済事業と部落改善事業の分析から;主権と「天皇の赤子」―アイヌの「救済」というセトラーコロニアル・レイシズムの論理;「狐持ち」と結婚忌避 ほか)
「差別」を超えて
著者等紹介
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年、茨城県生まれ。国際日本文化研究センター教授。博士(文学)。宗教研究・批評理論
吉村智博[ヨシムラトモヒロ]
1965年、京都市生まれ。近代都市周縁社会史・博物館表象論
浅居明彦[アサイアケヒコ]
1957年生まれ。部落解放同盟大阪府連合会浪速支部前支部長。浪速地区歴史展示室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。