出版社内容情報
ドゥカーレ宮殿やサン・マルコ大聖堂など、ヴェネツィアの石造建築物の構造や装飾を徹底的に分析した、ラスキン独自の芸術観が光る傑作建築論。ラスキン自筆のデッサン多数。
内容説明
京極夏彦、小松和彦を水先案内人に招き、人類学・民俗学・宗教学・文学の視座から、闇・妖怪・怪異をキーワードに、日本文化の深層にせまる、ユニークな入門書。
目次
怪しむコトと妖しいモノ
“妖怪”は文化と時代を超えられるか
読むことの異界体験
いざなぎ流・呪術・陰陽師
仏教が運んだ“不思議”なモノたち
全体討論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
4
講演内容をまとめた本のせいか非常に分かりやすい語り口で書かれています。例えが的確であることと、前段の講演内容を引き継いで論じられているので論点がぶれていないことも高評価でした。2015/05/09
三森紘子
4
佛教大のシンポジウムを本にまとめたもの。京極夏彦先生、小松和彦先生というビッグネーム、さらに司会が八木透先生(民俗学!)という私的オールスター祭な内容。他のお三方の先生のお話も非常に面白く、ふわーっとアドレナリンが沸きました。大人になってから何かを学ぶのって楽しい!2015/03/17
yzw
2
妖怪に対する民俗学的なアプローチよりも作家としての姿勢が述べられている点が興味深い。「いざなぎ流」について詳しく知りたくなった。2011/06/01
かねかね
2
民俗学に興味があり、ある程度文献に目を通した事がある人には面白いと思います。面白そうと思っただけで手に取った人のは理解し辛い部分のあるかもしれません。個人的には楽しい内容でした♪2011/05/07
りぃ
2
怪異が「妖怪」という言葉でくくられ、「水木絵」によってイメージされて世に生まれ落ちる。「あるものはある」「ないものはない」ということは当たり前だけど、現象→言葉、言葉→言葉ってちゃんと考えないとならない。2010/05/09