出版社内容情報
日本の住空間の基本原理―締(しめ)・縁(えん)・間(ま)・奥(おく)・離(はなれ)。それは、私たちの住まいや生き方から文芸・芸術までを貫く発想の基礎であった。この5つのキーワードから読み解く、挑発的日本文化論。
内容説明
締・縁・間・奥・離。これが日本空間を形成した文化遺伝子だ!住まいや生きかたから、文芸・芸術まで一貫する原理、5つのキーワードで解明する挑発的日本文化論。
目次
癒しのイエ―生きられる家を求めて
締―神を感得する安全空間
縁―結縁する場の演出
間―ゆとりとあそびの空間
奥―奥行きという精神空間
離―自己実現の癒しと救い
五大―新しい聖空間・水御堂と墳丘庭
空空―空っぽの聖空間
解脱―「間」の力・解放の「知」
著者等紹介
藤原成一[フジワラシゲカズ]
1937年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業。専攻、日本文学・日本文化史。日本大学芸術学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
7
和の住空間5原理、締、縁、間、奥、離(8頁)。バシュラール曰く、家は人間が生きてゆくうえでの「特権的存在」(11頁)で、「家があって内部・外部を意識する」(35頁)と指摘す。アジールとは、無主無縁の場とのこと(146頁)。まるで、現代の市民大学院の言論空間のようである。本書には、間の大事さ、ゆとりの大切さを教えてくれる章がある(123頁~)。本書は、してみれば、日本文化の凝縮としての和式住宅の意義を提起しているようである。そして、離れというのも、「ひとを清浄にし無欲にする」意味があるとのこと(235頁)。2013/07/24
-
- 電子書籍
- WHITE NOTE PAD 分冊版(…
-
- 電子書籍
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 45 ジ…




