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出版社内容情報
難病で視覚を失った著者が、見えなくなって初めて見えてきた世界とは。ユーモアたっぷりに綴られる体験。健常者と視覚障害者がともに歩む社会を願う著者の、心あたたまるエッセイ。
内容説明
「見えてた頃の僕も、見えなくなってからの僕も、変わらない僕でした」難病によって視覚を失った著者が、見えなくなって初めて見えてきた世界とは。ユーモアたっぷりに綴られる数々の体験。健常者と視覚障害者がともに歩む社会を願う著者の、心暖まるエッセイ。
目次
序章 海に落ちる夕日―目が見えなくなって
1章 なぜサングラスをかけてるの?―子供と語る
2章 道先案内演奏会―白杖とともに
3章 さりげなく―ことば
4章 キンモクセイ―季節のかおり
5章 ポケットティッシュ―人間っていいな
6章 視線―希望を見つめて
著者等紹介
松永信也[マツナガノブヤ]
1957年鹿児島県阿久根市生まれ。1980年仏教大学社会福祉学科卒業。1996年16年勤務した児童福祉施設を退職。1998年京都ライトハウス生活訓練修了。京都福祉専門学校・京都YMCA国際福祉専門学校・長尾谷高等学校・京都精華女子中学校などで特別講師、非常勤講師を務める。(社)京都府視覚障害者協会西京支部長、(社)京都市身体障害者団体連合会理事、京都市身体障害者相談員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pinoco.
7
誰かの風になること。出会いは京都のライトハウスでお手伝いをした時。目が見えない松永さんといっしょに階段を何段も何段もゆっくり登った。「僕は顔が認識できないから、出会ったひとをすぐに忘れてしまうけど、今日のことはブログに書いて、絶対に残しておくよ。」と言ってくれた。何年か経って、横断歩道や駅の階段の前で彼を見かけた。彼はわたしのことを覚えていてはくれなかった。それでも、何度も出会い直せることは喜びだ。「お手伝いしましょうか。」その一言で、暗い道に明かりを灯せる。
︎💓ひかる💓
2
先天性の視聴覚障害でもいわゆる色が認識できないのにピンクやコスモスがすき!って言えるんやと初めて知った。音響信号は知ってたが京都では南北と東西が違う音色だとは初めて知りました。虫の合唱が道案内役になるなるほどね。目くら(現差別用語) 言い方と受け止め方によってまったく違う言葉になる!こっち、そっち、あっち、どっち?視聴覚障害者には難しいだろうなぁ。すべてに感動しました。次は「風になってください 2」です。著者の住んでる京都の話でしたが次は何がみえるかな?2024/01/18
舞夢
2
古本屋でたまたま手にとり、超・珍しく即買いしました。読後とてもあたたかな気持ちになりました。障害者にたいして抱いている壁も、すっと取り払われるような感覚。ごく自然に手を差し伸べられるようでありたいと改めて思いました。2011/01/18
モエミ
1
いくつもの短いエッセイを通して、視覚障害のある方の日常の悲喜こもごもが伝わってきた。著者は30代半ば頃まで目が見えていたようだ。 私は割に近視がひどく、目からの情報に頼っている日々の暮らしに時々不安を感じる。けれどこの本のような、見えない、または見えにくい人の実情や気持ちを知ろうともせず、ただ不安に立ち止まっていたことに気づき恥ずかしくなった。 白杖をお持ちの方などお見かけしてもどう接していいか分からずにいたが、この本を読んで、ひとりの人として目や肘をお貸しする勇気をもらった。2017/02/28
あこぶ~
1
図書館にもブックオフにもなかったけど、ご本人が持っておられました♪ てことで直筆サイン本をgetしちゃったぜ(*^^*) さすが京都ライトハウス! 規模も施設も素晴らしいです。物販コーナーでDot.tailorの京都地図バンダナもgetしちゃったよ~ ザ・タッチならぬザ・ドット君のポロシャツと同じ値段だったけど(>▽<; 点字名刺を配りまくって完売(?)しちゃいましたー2017/02/15
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