新仏教とは何であったか―近代仏教改革のゆくえ

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新仏教とは何であったか―近代仏教改革のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 296p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784831855565
  • NDC分類 180
  • Cコード C1021

出版社内容情報

明治から大正初期、仏教界の改革を訴えた青年らによって展開された「新仏教運動」。その興亡の軌跡を社会情勢にも注目しつつ一望する新仏教運動はどのように成立し、仏教界に何をもたらしたのか? またなぜ急速に衰退することになったのか? 近代仏教における一大運動、初の本格概説書!


明治から大正初期、「新仏教」を標榜し、仏教界の改革を訴えた青年たちと、彼らが中心となって結成された仏教結社により展開された「新仏教運動」――。その興亡の軌跡と歴史的背景とを、仏教界全般の動きはもとより、国内外の社会情勢や諸宗教の動向、行政側の対応なども踏まえて描きだす。

****************
本書は、明治以降に生滅した新仏教論と結社活動に着目し、近代日本仏教の歴史を、仏教をとりまく社会状況との関連にも考慮しつつ概説したものである。その変遷過程は、大きく三段階に分けることが可能であろう。第一は、仏教結社運動がはじまり、そのなかから旧態依然とした宗派仏教への批判が芽生えていく段階である。続く第二は、新仏教を標榜し宗派をこえた仏教結社が登場し、盛んに仏教改革運動が展開される段階である。そして最後の第三は、新仏教の衰退が諸宗派の復権と連合体制の再編のなかで進行していく段階である。これら各段階の検証を通じて、近代に活発化した新仏教論と仏教改革運動の歴史的意義を改めて問おうというのが本書のねらいである。(「まえがき」より)
****************

まえがき

第一章 通仏教的結社の胎動
 (一)廃仏状況と仏教結社の興起
 (二)明治初期仏教結社の諸相
 (三)自由民権運動の影響

第二章 各種教化結社の再編
 (一)仏教・キリスト教の衝突
 (二)仏教少年教会の創設とその広がり
 (三)仏教婦人会と付帯事業
 (四)青年仏教者の組織化
 (五)東京諸学校連合の仏教青年会

第三章 海外新宗教潮流の流入
 (一)神智学協会とオルコットの衝撃
 (二)海外宣教会の反応
 (三)平井金三と佐野正道
 (四)ユニテリアンの日本的展開
 (五)中西牛郎の新仏教論
 (六)佐治実然の非宗教化路線

第四章 通仏教的結束の高揚
 (一)通仏教論の勃興
 (二)東京各宗集議所から仏教各宗協会へ
 (三)全国仏教者大懇談会
 (四)九州通仏教的結社の盛衰
 (五)仏教改革機運の退潮

第五章 日清戦争後の世論と仏教界
 (一)宗教利用論と排撃論
 (二)宗教統合論と宗教家懇談会
 (三)宗派合同論と仏教各宗協会の解散

第六章 明治三〇年代初頭仏教界の混乱
 (一)内地雑居問題と寺制案
 (二)巣鴨監獄教誨師事件から公認教運動へ
 (三)宗教法案賛否をめぐる対立
 (四)各宗派混乱の核心と課題

第七章 仏教清徒同志会とその時代
 (一)仏骨奉迎をめぐる狂騒
 (二)諸宗派有志連合の結社
 (三)経緯会から仏教清徒同志会へ
 (四)通仏教講演会

第八章 諸宗派体制の再編
 (一)三教会同と仏教各宗派懇話会
 (二)宗教局移管と国際問題への対応
 (三)仏教連合会と近代管長制
 (四)各種大会開催と戦時協力体制

終 章 近代日本仏教の光と闇

あとがき
主要参考文献
図版出典一覧
索 引

中西直樹[ナカニシナオキ]
著・文・その他

内容説明

明治から大正初年にかけて活発化した「新仏教運動」。その興亡の軌跡と歴史的背景とを、仏教界全般の動きはもとより、国内外の社会情勢や諸宗教の動向、行政側の対応なども踏まえて描きだす。

目次

第1章 通仏教的結社の胎動
第2章 各種教化結社の再編
第3章 海外新宗教潮流の流入
第4章 通仏教的結束の高揚
第5章 日清戦争後の世論と仏教界
第6章 明治三〇年代初頭仏教界の混乱
第7章 仏教清徒同志会とその時代
第8章 諸宗派体制の再編
終章 近代日本仏教の光と闇

著者等紹介

中西直樹[ナカニシナオキ]
1961年、三重県に生まれる。88年龍谷大学大学院修士課程修了。京都女子大学事務職員・筑紫女学園大学人間福祉学科准教授を経て、2011年龍谷大学准教授。現在、龍谷大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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非実在の構想

0
新仏教は結局、宗派主義から逃れられなかったということか。 筆者の宗派や本末制度に対する問題意識には共鳴し後書きに励まされた。2019/02/19

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