内容説明
『歎異抄』にこめられた真実の智慧とは何か。我が子を亡くした悲しみの中で見つけられた魂の救いを明らかにする。
目次
『歎異抄』との出会い(分かったつもりでいた「いのち」;悲しみを縁として ほか)
地獄は一定すみかぞかし(現代の地獄を考える;死の悲しみを通して ほか)
自然のことわり(心に届いた『歎異抄』の声;まず有縁を度すべきなり ほか)
いのちの喜び(唯円の問い;生かされるままに生きる ほか)
ただ念仏のみぞまこと(宗教改革者 蓮如上人;十五世紀の世界情勢 ほか)
著者等紹介
高史明[コサミョン]
山口県下関市に生まれる。高等小学校を中退後、さまざまな職業に従事、政治運動にも参加し、重い精神の葛藤を体験したことから文学を志す。1975年愛し子、岡真史が12歳で自死しことを契機に、深く『歎異抄』と親鸞聖人の教えに帰依する。1975年、日本児童文学者協会の協会賞、1993年、第27回仏教伝道文化賞を受賞
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