内容説明
本書は、『初期禅宗史書の研究』を出して後、論じのこした課題のうち、先の成果の中核部に関わるもの、幾つかについて補正を加えるため、諸方の論集や研究紀要、学会誌に出した論文のうち、重要なものを選んだものである。第二部には『初期禅宗史書の研究』以前の試論を収めた。
目次
ダルマ禅とその背景
初期禅宗と止観思想
菩提達摩二入四行論の資料価値
絶観論の本文研究
絶観論とその時代―敦煌の禅文献
牛頭禅の思想
伝法宝紀とその作者―ペリオ第三五五九号文書をめぐる北宗禅研究資料の札記、その一
北宗禅の思想
北宗禅の一資料〔ほか〕