出版社内容情報
多くの人びとの心をとらえてきた親鸞。他の宗教や哲学をも視野に入れ、現代という視点から見たとき、親鸞はどのように見えるのか。思索者親鸞の語りかけに耳を傾け、その人間としての魅力、信仰の意義を入念に解き明かす。
【目次】
まえがき
1 親鸞が生きた時代
2 法然と親鸞
3 「悪」の自覚
4 救済のパラドクス
5 「信心定まるとき」―親鸞と「時間」
6 親鸞と言葉の問題
7 宗教的言語としての名号
8 信仰のダイナミズム(1)―回向をめぐって
9 信仰のダイナミズム(2)―往生と還相
10 信仰のダイナミズム(3)―三願転入
エピローグ―イマジネーションの人・親鸞
内容説明
多くの人びとの心をとらえてきた親鸞の魅力を解き明かす。
目次
1 親鸞が生きた時代
2 法然と親鸞
3 「悪」の自覚
4 救済のパラドクス
5 「信心定まるとき」―親鸞と「時間」
6 親鸞と言葉の問題
7 宗教的言語としての名号
8 信仰のダイナミズム(1)―回向をめぐって
9 信仰のダイナミズム(2)―往相と還相
10 信仰のダイナミズム(3)―三願転入
エピローグ―イマジネーションの人・親鸞
著者等紹介
藤田正勝[フジタマサカツ]
1949年、三重県生まれ。1972年、京都大学文学部哲学科卒業。1978年、同大学院博士課程単位取得。ドイツ・ボーフム大学大学院修了、哲学博士。名城大学、京都工芸繊維大学、京都大学を経て、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
親鸞が生きた時代 法然と親鸞 「悪」の自覚 救済のパラドクス 「信心定まるとき」―親鸞と「時間」 親鸞と言葉の問題 宗教的言語としての名号 信仰のダイナミズム(1)―回向をめぐって 信仰のダイナミズム(2)―往生と還相 信仰のダイナミズム(3)―三願転入 イマジネーションの人・親鸞2022/01/23
鹿野苑
0
周囲が大絶賛だったのだけど、やっと読めた。 親鸞聖人が書かれた言葉を引用もあるが著書の方は哲学専門なのでそこからの言葉もあり、ひとりの人間が親鸞聖人の教えに向き合って感じた(だと言葉が弱いな)、自分の中から出てきたものだと思う。哲学的な無駄のない記述でありながら、親鸞聖人の思いが感じられる表現てすごいな。 著者が親鸞聖人と向き合っているわけだけど、親鸞聖人が向き合ったものも見えるような感覚になるのがすごい。考える力、突き詰めていく力と書く力の偉大さ。 2022/07/18