内容説明
どの宗教にもその原点には、人智を超えた「普遍的働き」に出遇う共通体験がある。仏教をはじめとする思想研究の多くが観念化し、現実から乖離している状況に警鐘を鳴らす一冊。
目次
1 宗教の意味―自然の姿が教えること
2 現代社会の無明を超える―繋がりの回復
3 現代社会に巣食う虚無感を克服するために―妙好人の言行と仏智
4 聖なるものとの交流―いのりの意味
5 釈尊の仏道と親鸞の仏道
6 親鸞における信心と念仏
7 終章
著者等紹介
藤能成[フジヨシナリ]
1957年、福岡市生まれ。龍谷大学文学部教授、哲学博士(東国大学校)。関西学院大学社会学部、龍谷大学大学院文学研究科真宗学専攻修士課程を経て、韓国・東国大学校仏教大学院印度哲学科博士課程修了。韓国・大邱大学校日語日文学科専任講師、九州龍谷短期大学人間コミュニティ学科教授を歴任。専門は真宗学、韓国仏教、比較宗教、仏教文学。元暁(新羅)、親鸞、蓮如、パウロ等の人間救済の思想が共通する普遍的体験に基づくことを論証してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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