内容説明
真宗学ひとすじに歩む著者が、半生の研究と宗教体験をベースに渾身の力を込めて書き下ろした真宗学シリーズ第1巻。浄土真宗の教えの中核となる、信心 救い 阿弥陀仏を論じ、これまでの親鸞研究に一石を投ずる書。
目次
第1章 現代の中の親鸞(現代人は心を病んでいる;ストレスの解決方法 ほか)
第2章 浄土の偽宗か浄土の真宗か(親鸞と本願寺;浄土真宗の変質 ほか)
第3章 阿弥陀仏とは誰か(阿弥陀仏思想の成立;釈尊と阿弥陀仏 ほか)
第4章 どうしたら仏に出遇えるか(「無量寿経」の教え;龍樹浄土教の教え ほか)
第5章 「めざめ」体験を信心という(二元的対象的な信;一元的主体的な信 ほか)
著者等紹介
信楽峻麿[シガラキタカマロ]
1926年広島県に生まれる。1955年龍谷大学研究科(旧制)を卒業。1958年龍谷大学文学部に奉職。助手、講師、助教授を経て1970年に教授。1989年より1995年まで龍谷大学学長。1995年より2008年まで仏教伝道協会理事長。現在、龍谷大学名誉教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石ころ
2
本願寺批判のところが長い。真珠の話が好き。2016/06/17
Sin'iti Yamaguti
1
元龍谷大学総長による親鸞論。本願寺の覚如・存覚・蓮如の教学を批判し、信心一元論こそ親鸞の原意趣であるとする。 「親鸞が没して、すでに750年の歳月が過ぎた今、親鸞が残した教法は、この両本願寺に確かに伝承されているのでしょうか。私見による限り、まことに疑問に思われます。親鸞の教えを研鑽する教学状況を伺うところでは、親鸞のまことの意趣(おしえ)、浄土の真宗は、今日の本願寺教団には存在していません。」(p.36) 「戦時教学を主唱した教学者たちは、戦後において、当時の自己の信心が誤っていたといって自己批判し、そ2013/09/14
武蔵野大学読書部
0
真珠の話が好き。(好)2016/06/17
石ころ
0
親鸞云々より本願寺の糾弾みたいな2013/04/11
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