出版社内容情報
旧フランス植民地オート・ヴォルタ(現ブルキナファソ)長期滞在中に出会った、サヴァンナに暮らす人々やとりまく環境を、精緻な描写とみずみずしく豊かな表現で綴る。
無文字社会でのフィールドワークを通して、「文化の三角測量」という方法論を提唱し人類学研究を牽引した、文化人類学の巨人・川田順造。過酷な自然と苦境の地にある目に見えない豊かさを、類稀な洞察力と思索で浮き彫りにした、氏の代表的エッセイ集を復刊!
解説=柴田翔、四方田犬彦。
《目次》
雨
貧しさ
声
王さま
水
ある料理人の話
馬と車
歯・目・耳
黄金海岸
月
大統領が来た!
生きものたち
すまい
夜
ことば
風
あとがき
中公文庫版解説………柴田 翔
法蔵館文庫版解説……四方田犬彦