出版社内容情報
非人はなぜ都市に集まったのか。叡尊教団の独自の論理による非人救済活動が、中世の非人身分成立に及ぼした影響とは。中世都市の代表・鎌倉と奈良、中世都市民の代表・非人を素材に、都市に見る中世を読み解く。
●目次
第一部 武家の都・鎌倉
第一章 都市鎌倉の構造
第二章 都市鎌倉と鶴岡八幡宮
第三章 都市鎌倉と仏教
第二部 寺社の都・奈良と中世非人
第一章 中世都市奈良の四境に建つ律寺
第二章 中世の非人とは何か
第三章 非人統轄―非人はどのように管理されたのか
終章
あとがき
文庫版あとがき
索引
内容説明
“非人”はなぜ都市に集まったのか。文字通り「人ではない」とみなされ、身分外の存在であった“非人”を“人間”として位置づけ、独自の論理でもって救済の手を差しのべた叡尊・忍性が率いる叡尊教団。中世非人身分成立における叡尊教団による非人救済活動と統轄の実態およびその意義を、中世都市の代表といえる鎌倉と奈良を舞台に読み解く。
目次
第1部 武家の都・鎌倉(都市鎌倉の構造;都市鎌倉と鶴岡八幡宮;都市鎌倉と仏教)
第2部 寺社の都・奈良と中世非人(中世都市奈良の四境に建つ律寺;中世の非人とは何か;非人統轄―非人はどのように管理されたか)
著者等紹介
松尾剛次[マツオケンジ]
1954年長崎県生まれ。日本中世史、宗教社会学専攻。山形大学名誉教授。東京大学文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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