出版社内容情報
近世に生まれた「寺檀」の関係を近代以降にまで存続せしめたものは何だったのか。家を基本構造とする幕藩制下の仏教思想を明らかにすることから近世社会の本質をも究明する。近世仏教史が研究課題とすべき原点を指し示す名著。
[目次]
はじめに―概観をかねて
序 章 加賀の任誓
第一章 寺檀関係の形成
第二章 寺請体制
第三章 寺請体制の思想原理
第四章 民衆仏教と教団仏教
研究史と文献
付録一 旦那取決め覚書
付録二 農民鑑
付録三 家久弁
解説 松金直美
内容説明
寺檀関係とは、檀家という「家」と寺の住職家という「家」の関係が基本となる。この近世に生まれた「寺檀」の関係を、近代以降にまで存続せしめたものとは何であったのか?家を基本構造とする幕藩制下の仏教思想を明らかにすることから、近世社会の本質をも究明する。
目次
はじめに―概観をかねて
序章 加賀の任誓
第1章 寺檀関係の形成
第2章 寺請体制
第3章 寺請体制の思想原理
第4章 民衆仏教と教団仏教
研究史と文献
著者等紹介
大桑斉[オオクワヒトシ]
1937年金沢市生まれ。1960年金沢大学法文学部史学科卒業、1967年大谷大学大学院博士課程満期退学。1969年大谷大学文学部助手、1974年同専任講師、1979年同助教授を経て、1984年同教授、2003年退職、大谷大学名誉教授。2020年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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