出版社内容情報
【目次】
Ⅰ
死して亡びざる者は寿――『老子』の死生観――
死生は命なり――『荘子』の死生観――
不死への希求――神僊の形成――
淮南王登仙の夢――『淮南子』の背景――
Ⅱ
孔孟の「命」について――人間性とその限界――
「天」について――孔子の宗教的立場――
「知命」について――人間存在の自覚――
Ⅲ
欲望のあり方――荀子の所説をめぐって――
中国の欲望論――古代思想の諸相――
あとがき
解 説 中嶋隆藏
内容説明
「死の懼れを自覚したとき、そこからはじめて生死の問題は発足する。生を絶ちきるものとしての死とは何か。いや、避けようとしても避けられない死の深淵へと一歩一歩と近づいてゆく、こののっぴきならない生命とはいったい何なのか」。孔子、孟子、老子、荘子、荀子等の言葉をてがかりに、中国古代における死、運命、欲望に関する思索を科学的客観的な思想史学の立場から討尋し、生存の総体についての意味を追求する。
目次
1(死して亡びざる者は寿―『老子』の死生観;死生は命なり―『荘子』の死生観;不死への希求―神僊の形成 ほか)
2(孔孟の「命」について―人間性とその限界;「天」について―孔子の宗教的立場;「知命」について―人間存在の自覚)
3(欲望のあり方―荀子の所説をめぐって;中国の欲望論―古代思想の諸相)
著者等紹介
金谷治[カナヤオサム]
1920年、三重県生まれ。東北帝国大学法文学部支那哲学科卒業。文学博士。東北大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本学士院会員。2003年、勲二等瑞宝章受章。著書多数。2006年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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