出版社内容情報
菩薩ということ
菩薩――般若経典におけるその語義と理念
般若の思想
一、 菩薩の智恵
二、 輪廻と涅槃
三、 廻向
空の世界
一、 執着の空
二、 ことばの空
三、 本体の空
落語と仏教――あとがきにかえて
一、 行きだおれ
二、 狂気――ボサツから菩薩へ
三、 談志の小咄
四、 本書の由来
付論・誰もが菩薩――大乗仏教の人間像
初出誌一覧
文庫版解説 (桂紹隆)
内容説明
迷いと悟りの世界を生きる菩薩の存在は、大乗仏教の真髄である。空の思想とともに、それぞれの時代や社会のなかで独特の変化を遂げてきた菩薩像を、「求道の菩薩」「奉仕の菩薩」「天上の菩薩」「誰でもの菩薩」の四種の菩薩像として仏教史の中に位置づける。大乗仏教がめざした人間像とは何なのかを探究しつづけた著者による菩薩像の到達点であると同時に、「私たちがいかに生きるべきか」という指針をも示唆する名著。
目次
菩薩ということ
菩薩―般若経典におけるその語義と理念
般若の思想
空の世界
落語と仏教―あとがきにかえて
付論・誰もが菩薩―大乗仏教の人間像
著者等紹介
梶山雄一[カジヤマユウイチ]
1925年静岡市生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。京都大学名誉教授。文学博士。仏教大学総合研究所所長、創価大学国際仏教学高等研究所所長などを歴任。2004年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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