内容説明
正倉院や東大寺などの花やかな芸術創造にたずさわった工人たちは、どのような歴史を経て、いかなる活動をしていたのか。八世紀半ばを中心にして、日本で活動するようになった画工が政府の工房に組織され、その制作活動を拡大していく過程をたどり、やがて九世紀には官司工房としては衰退して、そこから新しい画工の民間工房が成立していく方向を展望する。
目次
概観 古代国家の工人たち
1 律令官司の画工
2 渡来した画工
3 画師身分の成立
4 画工司の活動
5 造東大寺司の画工
6 ある画工の軌跡
7 官司工房の解体
終章 自立する画工たち
著者等紹介
武者小路穣[ムシャコウジミノル]
1921年、奈良市に生まれる。1943年、東京帝国大学文学部国史学科卒業。明星学園高等学校教諭、和光大学人文学部教授を経て和光大学名誉教授。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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