内容説明
大著『金枝篇』で世界に衝撃を与えた人類学者の壮絶な学者人生と秘められた私生活。人類学的には過去の古典的名著にすぎないと評されてきた『金枝篇』は、いま、文学として読み直され、なおも色褪せぬ魅力を放ち続けている。当時の出版事情や人間模様、悪妻とも評された妻との結婚生活まで。未公開書簡や日記も満載した画期的評伝。英国ベストセラーの初邦訳、待望の文庫化。フレイザー愛読者、必読の書。
目次
第9章 ボールドウィン・スペンサー、アンドリュー・ラング、エドマンド・ゴス
第10章 『金枝篇』第二版
第11章 ヘブライ人の世界
第12章 『王権の歴史についての講義』とリヴァプール
第13章 フレイザーとマレットの批判
第14章 『金枝篇』第三版
第15章 王の誉れ
第16章 古典への回帰
第17章 余波
著者等紹介
アッカーマン,ロバート[アッカーマン,ロバート] [Ackerman,Robert]
1935年生まれ。フィラデルフィア芸術大学人文学部長、ケンブリッジ大学クレア・ホール客員教授
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年生まれ。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。文化人類学・民俗学専攻。大阪大学文学部教授、国際日本文化研究センター教授、同所長を歴任、現在、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者受賞。著書多数
玉井〓[タマイアキラ]
1946年生まれ。大阪大学文学部英文科卒業、大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。英文学専攻、博士(文学)。大阪大学文学部教授を経て、大阪大学名誉教授、武庫川女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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