内容説明
日本最高の哲学書、道元の『正法眼蔵』はどう読めるのか。本書は、『正法眼蔵』の注釈書を著し、多くの道元論を世に問い、その思想の核心に迫った寺田透の「語る言葉(パロール)」と「書く言葉(エクリチュール)」による「講読体書き下ろし」の読解書。一語一語、一句一句、言葉の密林を探索し、書きながら考え、考えながら書く、思索の歩みがそのまま文章になる「言語表現の思想」を展開して、読書界に大きな刺激を与えた名著。(正続合本)
目次
道元略伝
画餅講読
竜吟講読
都機講読
眼蔵参究の傍
観音講読
古鏡講読
著者等紹介
寺田透[テラダトオル]
1915年横浜市に生まれる。東京帝国大学文学部仏文科卒業。フランス文学者、文芸評論家。『芸術の理路 法楽帖1968』で毎日出版文化賞受賞。多くの文芸評論集のほか、道元論も数多い。1995年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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