法蔵館文庫<br> アマテラスの変貌―中世神仏交渉史の視座

個数:

法蔵館文庫
アマテラスの変貌―中世神仏交渉史の視座

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A6判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784831826046
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C1121

内容説明

圧倒的な存在感をもつ中世の神仏や死者。人々は「土着の神」や「外来の仏」ではなく、「あの世の仏」と「この世の神仏」という世界観のなかで生きていた。童子・男神・女神へと変貌するアマテラスを手掛かりに、中世の民衆が直面していた生々しいイデオロギー的呪縛を抉りだす。それは、神仏習合論、本地垂迹論、神国思想論、顕密体制論などの見直しを迫り、新たな宗教コスモロジー論の構築を促す。

目次

プロローグ 神仏交渉論への視座
第1章 祟る神から罰する神へ
第2章 “日本の仏”の誕生
第3章 コスモロジーの変容
第4章 変貌するアマテラス
第5章 日本を棄て去る神
エピローグ ある個人的な回想

著者等紹介

佐藤弘夫[サトウヒロオ]
1953年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。東北大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。専門は、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

11
本書は中世の人々が暮らしていた、神仏混淆の世界を、捉え直す試みである。 プロローグとエピローグが、エッセイ風であるのは、我が強い気がしてちょっと鬱陶しさをおぼえる。 とはいえ、エピローグの怪異との遭遇は、お堅い本としては珍しい。 実話怪談・オカルト関係者も読んで損はない。 後書きから、解説まで当人が書いてる。 解説はかなり良い、短いながら増補版として捉えていいのでは。 権社と実社、祟り神、作者による整理は明瞭であり、新しい視座として機能してるように思う。 大変面白く読み進めることができた。 2023/01/09

アメヲトコ

7
2000年刊、20年1月文庫化。表題にあるアマテラスは実はそんなには出てこなくて、中世の宗教を神と仏で分けるのではなく、彼岸と此土のコスモロジーとして捉え直そうとする意欲的な試みです。論自体はクリアーで刺戟的なのですが、それだからこそ文庫版解説は本人ではなく第三者からの客観的評価が欲しかった感じもします。2022/02/23

剛田剛

3
・「神仏習合」は嘘ではないが正確ではない・超越者として彼岸にいる「ホトケ」と仏像などの形を持ってこの地で信仰される「ホトケ」は同じものではない・同じく「カミ」も祟り神としてのカミと守護者としてのカミの違いがある・それらのカミ、ホトケの多様なあり方を算入しないと「神仏習合」の意味は理解できない。

もるーのれ

3
日本の古代から中世にかけての、「神」の位置付けや神仏の関係性について、様々な史資料を用いて鮮やかに描き出している。中世の神仏のあり方を、よくある「神」と「仏」の構図ではなく、「此岸の神仏」(=賞罰する存在)と「彼岸の神仏」(=救済してくれる存在)という構図で捉えているのが印象的で、目から鱗だった。いわゆる「鎌倉新仏教」が迫害されたのも、この神仏の関係性を無視したことに起因していると知れたりして、知的好奇心を大いに満たしてくれる一冊だった。文庫化していただいて有難い限り。2021/08/11

ikeikeikea

3
同名書の文庫化。タイトルはアマテラスの変貌であるが、メインは副題にもなっている中世神仏交流史である。中世の神仏の関係については神と仏で分ける事が主流であるが、著者は起請文に現れる仏と現れない仏がいる事から、〈あの世の仏〉と〈この世の神仏〉の2つのグループに分ける事を提案している。中世についても神仏を分ける近代的な目線で見てしまっていた事痛感した。神仏習合以前に中世人は神と仏を分ける発想自体があまりなかったのだ。鎌倉新仏教の理解も含めて我々は中世に近代的な目線を持ち込んで価値判断を行ってはいなかったか。2020/02/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14919042
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品