内容説明
「教行信証」は、膨大さのゆえに、経論釈の引用による文類のゆえに、全体を統一的に理解することが極めて困難であった。20年の歳月を費し、宗教哲学の透徹した思索に裏づけられて「教行信証」の逐語釈を成し遂げた著者は、虚心に親鸞の真意を問い、選述意図の明瞭化を計り、遂に全体像を明らかにした。称名念仏という易行の内に、親鸞がこめた至高の宗教性と絶対矛盾的自己同一の精緻な論理構造が、今初めて統一的に解明される。
目次
教行信証について
第1章 教行信証とはどんな書物か
第2章 教行信証とは何か
第3章 行とは何か
第4章 真実の信
第5章 現生正定聚
第6章 抑止門
第7章 証について
第8章 還相回向
第9章 真仏土について
第10章 方便化身土巻
第11章 化身土巻末について
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