出版社内容情報
超高齢化社会を迎えた現代日本において、介護や終活、看取りなど「老い」や「死」にまつわる言説と遭遇する機会が増えている。その際、しばしば耳にする「迷惑をかけたくないから…」という決まり文句に着目し、古代から近現代に至る<迷惑>意識の歴史的検討を試みた画期的な研究。
【目次】
はじめに
序章 「迷惑をかけたくない」という思いの歴史的研究に向けて
第一章 古代往生伝類にみる死と<迷惑>意識
第二章 「姨捨山」の歌と棄老 ―― 平安・中世における『古今和歌集』古注釈書の言説を中心に
第三章 中世における<迷惑>意識をめぐる観念
第四章 『続編孝義録料』における「迷惑」/「迷惑をかけたくない」という思い
第五章 明治期の病をめぐる物語と迷惑をかけたくない思い ―― 『残菊』と『青葡萄』を中心に
第六章 近現代新聞メディアにおける<迷惑> ―― 「老い」「ジリツ」記事統計の変遷過程
第七章 現代日本における「迷惑をかけたくない」という思い ―― 『朝日新聞』の読者投稿を手がかりに
第八章 <迷惑>意識を日本人の贈与行為から考察する ―― 外国人による観察記録をもとにして
第九章 ヒトの生存戦略とその変容 ―― 「贈与」という視座から
終章 <迷惑>意識の歴史的研究の成果と意義 今後の展望
あとがき
内容説明
現代日本における自律(自立)の強調と、それに伴うケアへの忌避感は、歴史上いかに形成され、展開してきたのか―。「(他者)に迷惑をかけたくない」という意識の背景となる「迷惑」に関連する語句の用例と文脈を文学・思想・新聞等から歴史的に探索し、老い・看取り・死をめぐる〈迷惑〉意識の過去と現在を根源的に捉え直す。
目次
序章 「迷惑をかけたくない」という思いの歴史的研究に向けて(本村昌文)
第一章 古代往生伝類にみる死と〈迷惑〉意識(小泉礼子)
第二章 「姨捨山」の歌と棄老―平安・中世における『古今和歌集』古注釈書の言説を中心に(山本大介)
第三章 中世における〈迷惑〉意識をめぐる観念(和田有希子)
第四章 『続編孝義録料』における「迷惑」/「迷惑をかけたくない」という思い(本村昌文)
第五章 明治期の病をめぐる物語と迷惑をかけたくない思い―『残菊』と『青葡萄』を中心に(島田雄一郎)
第六章 近現代新聞メディアにおける〈迷惑〉―「老い」「ジリツ」記事統計の変遷過程(加藤諭)
第七章 現代日本における「迷惑をかけたくない」という思い―『朝日新聞』の読者投稿を手がかりに(本村昌文)
第八章 〈迷惑〉意識を日本人の贈与行為から考察する―外国人による観察記録をもとにして(鈴木亮三)
第九章 ヒトの生存戦略とその変容―「贈与」という視座から(佐藤弘夫)
終章 〈迷惑〉意識の歴史的研究の成果と意義、今後の展望(加藤諭/山本大介)
著者等紹介
本村昌文[モトムラマサフミ]
1970年東京都生まれ。博士(文学)東北大学。岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域教授。近世日本思想史
加藤諭[カトウサトシ]
1978年宮城県生まれ。博士(文学)東北大学。東北大学史料館教授。日本近現代史・アーカイブズ学
山本大介[ヤマモトダイスケ]
1975年青森県生まれ。修士(文学)明治大学。大東文化大学文学部講師・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科客員研究員。古代日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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