出版社内容情報
洋の東西や時代を問わず「ふるさと」はさまざまな問題性に富む魅力的なテーマである。現代における「ふるさと」のイメージは、近代において紡ぎ出された「創られた伝統」によるところが大きい。しかし近代以前においても「ふるさと」への思いは存在した。本書ではこうした問題意識の下『竹取物語』『源氏物語』や三代集から「ディスカバージャパン」キャンペーンに至る多様な素材から日本人の「ふるさと」観を多角的に考察する。
【目次】
序に寄せて ―― 「ふるさと」への断層 小島康敬
第1章 『竹取物語』受容に見るふるさと観 斉藤 みか
第2章 三代集にみるふるさと ―― 紀貫之を中心に 大野 ロベルト
第3章 「花」と「ふるさと」の表現史 ―― 平安文学と色好み、都鄙意識、ジェンダーの交叉をめぐって リンジー・モリソン
第4章 近世前期の儒学者と音楽の「ふるさと」 ―― 中村惕斎が求めた古の声 中川 優子
第5章 大槻玄沢と故郷の人々 ―― 「故郷に錦を飾る」意味を探る 阿曽 歩
第6章 東京を「郷土」とするために ―― 武蔵野会・井下清・東京郷土資料陳列館 伊東 弘樹
第7章 観光で求められる「ふるさと」の姿 ―― ディスカバー・ジャパン・キャンペーン期の検討から 山川 志典
第8章 ふるさとの「境界線」 ―― 石見と島根をめぐる展望 濱野 靖一郎
コラム1 郷土料理はもうひとつの歴史書 ―― ふるさとと江戸料理案内 <冬木 れい>
コラム2 貞奴が創った魂の故郷、貞照寺 <田中 美恵子>
コラム3 魯迅と「ふるさと」 <郭 連友>
コラム4 「ふるさと」を攪拌する三つの走り書き ―― 移民、植民地主義性、置きまちがい <新井 卓>
◎ 座談会 ふるさとを哲学する
おわりに
内容説明
〈故郷〉は古代以来存在するが、移動によってはじめて意識化され、近代社会の成立によって創造されたという見方もある。平安時代の物語と和歌、近世の儒学と蘭学、近代の郷土学と都市論、現代の観光学と政治学といった多様な時代と専門分野、料理などのトピックをふまえ、故郷意識の特徴と成立要素を解明し、日本文化史におけるこの意識の源泉と変遷を探る。
目次
第一章 『竹取物語』受容に見るふるさと観
第二章 三代集に見るふるさと―紀貫之を中心に
第三章 「花」と「ふるさと」の表現史―平安文学における都鄙意識、色好み、ジェンダー
第四章 近世前期の儒学者と音楽の「ふるさと」―中村&#24789
斎が求めた古の「声」
第五章 大槻玄沢と故郷の人々―「故郷に錦を飾る」意味を探る
第六章 東京を「郷土」とするために―武蔵野会・井下清・東京郷土資料陳列館
第七章 観光で求められる「ふるさと」の姿―ディスカバー・ジャパン・キャンペーン期の検討から
第八章 ふるさとの「境界線」―石見と島根をめぐる展望
著者等紹介
小島康敬[コジマヤスノリ]
1949年岐阜県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程退学。国際基督教大学名誉教授。日本思想史
モリソン,リンジー[モリソン,リンジー] [Morrison,Lindsay R.]
博士(学術)国際基督教大学。武蔵大学国際教養学部准教授。日本文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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