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内容説明
“やさしさ”“なつかしさ”“ただしさ”“いのり”“あわれ”“なぐさめ”“わかれ”…やまと言葉に流れる他者や事物への日常的な結びつきのあり方をそれ自体として確かめ、「撥刺たる生の内容」を担う、活きた日本語を取り戻すことを追求してきた倫理思想史家のメッセージの集大成―。
目次
はじめに やまと言葉で考えるということ
1 「もてなし」と「やさしさ」
2 「なつかしさ」と「かなしみ」
3 「ただしさ」と「つよさ(よわさ)」
4 「いのり」と「なぐさめ」
おわりに やまと言葉の系譜
著者等紹介
竹内整一[タケウチセイイチ]
1946年、長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程中退。専修大学教授、東京大学教授等を歴任。東京大学名誉教授。2023年逝去。専攻―倫理学・日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
1
ふむ2024/12/09
さとみ
1
万葉集からあのマンガまで引用が豊富です。日本人であることが、ちょっぴり誇りに思えました。2024/09/13
福ノ杜きつね
1
あとがきにおいて、九鬼周造の言葉を借りつつ「日本思想文化の根底には、おのずから、みずから、あきらめ、この三要素が横たわる」と著者は総括する。意図せず「おのずから」出来したことに対する感謝と畏敬の念。「みずから」何事かを為さんとする意思の力。そして、どうにもならない事実を受け止め、来し方を考え直す「あきらめ」。なるほど、日本古来の大和言葉には、確かにこれらの要素が微妙な差異をもって表現されている。日本語表現の豊かさ、奥深さに唸る一冊だ。2024/07/09