内容説明
憲法や法律に基づき、良心に従って事件について判断を行う裁判官。民事事件や刑事事件、家事事件など多くの訴訟や手続きで裁判所書記官や裁判所事務官、家庭裁判所調査官らとともに当事者の言い分や証拠を調べて、法律上の判断をします。公正さを象徴するプロフェッショナルの仕事を見てみましょう。
目次
1章 ドキュメント良心と法律で判断(民事事件の裁判官 信夫絵里子さん・東京地方裁判所民事部;刑事事件の裁判官 小池健治さん・千葉地方裁判所刑事部;家庭裁判所の裁判官 本田晃さん・さいたま家庭裁判所家事部)
2章 裁判官の世界(裁判とは何だろう?;裁判所と裁判官;裁判官の仕事 ほか)
3章 なるにはコース(資質と心構え;法曹資格の取り方;司法研修所での司法修習)
著者等紹介
飯島一孝[イイジマカズタカ]
フリーライター。毎日新聞社で記者として東京本社社会部司法クラブ、外信部、本社編集局編集委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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morinokazedayori
24
★★★裁判官や裁判所職員へのインタビュー、裁判のしくみ、裁判官になる方法、裁判官の1日など、基本的なことが小中高生向きに分かりやすくまとめられている。女性にとって働きやすい職業だというのは意外だった。採用の際、処理能力は試験ではかれるかもしれないが、人間的な資質はどのように判断するのだろう。責任の重さが重圧になったときや、判断に迷ったときの対処法はどうしているのだろうなど、さらなる興味がわいた。2022/06/11
たくちゃん
4
やはり司法試験は最難関の難易度を誇り、そこに目指して猛勉強している人々に畏怖の念を抱かざるを得ない。 もちろんいい意味で狂気を感じるが、将来法曹界で活躍されることを祈っている。 自分は大学院に進んで、化学系の研究職か技術職に就きたいと考えている。狭き門で多くの試練が待ち構えていることはわかっているが、この人々たちのように毎日精進して生きていこうと思う。2023/03/08
ノビー
2
裁判官や書記官の方と直接お会いできる機会がある。地方なので裁判官はほとんどお若い方が着任されるが,見識の深さ,人間的な魅力,優しい人柄など尊敬できるところをふんだんにお持ちである。また舌を巻くくらいの大量の事件を処理されていることに頭が下がる。それを支える書記官の人たちの事務能力も極めて高い。そして裁判所の雰囲気は実に穏やかでいい空気感である。一般的な裁判所に対するイメージとは真逆である。少しでも理解できればと本書を手に取った。2021/05/15
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