内容説明
近松の時代浄瑠璃の作劇法について、能や狂言・平曲などの先行芸能や、十二段物や義経物などの先行作品の摂取と展開、そして近松が描いた日本と台湾について考察する。
目次
第1部 近松の時代浄瑠璃における趣向(趣向としての歌謡・芸能;滑稽の趣向;心底の趣向)
第2部 近松の時代浄瑠璃の展開(近松の時代浄瑠璃に描かれた「執着」「執念」;近松の浄瑠璃に描かれた「武の国」日本;近松の浄瑠璃に描かれた台湾―『唐船噺今国性爺』を中心に)
第3部 時代浄瑠璃における先行作品の摂取・展開(近松浄瑠璃の十二段物;『源義経将棊経』の構想;浄瑠璃における富士浅間物の展開―『莠伶人吾妻雛形』・『粟島譜嫁入雛形』を中心に;佐川藤太の浄瑠璃―改作・増補という方法)
著者等紹介
韓京子[ハンキョンジャ]
韓国徳成女子大学化学科卒業。韓国外国語大学教育大学院修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了。博士(文学)。現在、慶煕大学校外国語大学日本語学科副教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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