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仁斎論語〈上〉『論語古義』現代語訳と評釈

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784831514837
  • NDC分類 123.83
  • Cコード C1012

内容説明

孔子と門人たちとの問答・言行の記録は、東アジアにおいて二千年以上も読み継がれ、無数の解釈と読み方が堆積していく中、それらの痕跡と不可分になった事を、17世紀の京都で町人の伊藤仁斎が再発見し、市井の民ひいては万人が読んで学びうるものとし、『論語古義』という思想革命が実現した。

目次

学而第一
為政第二
八〓(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十

著者等紹介

子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。専攻、日本思想史、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きさらぎ

3
新注ベースの岩波、古注ベースの講談社、ガチの新注朱子論語、ときて、仁斎を読む。原文、読下し、訳、注解、大意、子安氏の評釈と丁寧な構成が有難いし、それでないと門外漢には中々仁斎の読み方の独自性や面白さは判らないと思う。朱子論語もこれ位丁寧な説明が欲しかったな。読む前に想像していたよりも割と穏当だし、朱熹の解釈に従っている部分も結構多い。子安氏は仁斎の聖人観を頑固ともいい、偏りともいう。その頑固さをもって仁斎は朱子学に対峙した。「この頑固さなくして、強固な朱子学的な思惟とその言語の解体もない」。至言だろう。2018/05/09

朝乃湿原

2
論語関係の書籍を読む中で、同書のような専門書も読んでみたが、流石に難しい。伊藤仁斎は市井の学者として『論語』の思想を探求した。仁斎は『論語』の思想体験を生涯にわたって繰り返し続けたことで、その文中の意味を再発見した。つまり一度読むだけでは全くここまでの境地には近づけない。正直、読了しても仁斎の注釈が頭の中に入っていかない。それは注釈自体が抽象的であるからかもしれない。思想は決めつけではなく、他者と共同で考え構築していくものである。その構築のための教科書なのであろう。今後も論語を紐解く上で参考にしていきたい2022/09/21

やま

0
時間が取れずに斜め読み。随所に朱子学への批判があるが、朱子学の見解を踏襲しているところもあるようだ。論語の内容に詳しくて朱子学の知識もある人でないと十分な理解は難しいだろう。2017/10/07

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