出版社内容情報
本居宣長門下の重鎮として、稀代の蔵書家として、また曲亭馬琴との交流でも知られる「小津桂窓」の知られざる横顔。
菱岡 憲司[ヒシオカケンジ]
1976年生。福岡県出身。福岡教育大学教育学部卒業。九州大学大学院人文科学府博士後期課程単位修得退学。博士(文学)九州大学。現在、有明工業高等専門学校准教授。
主著に「傀儡子から魁蕾子へ――馬琴異称にみる執筆意識の変化――」(『近世文芸』93号、2011年1月)『小津久足紀行集』(共編、皇學館大学神道研究所、2013年?)ほか。
内容説明
小津安二郎の先祖であり、伊勢松坂の豪商、干鰯問屋湯浅屋の六代目である小津久足は、古今の稀書を蒐集した西荘文庫の主として、また曲亭馬琴と交流した小津桂窓として知られている。その一方、四十六点もの紀行文を書き残し、生涯で七万首の歌を詠んでいたことは、ほとんど知られていない。本書では、小津久足のひととなり、歌への関わり、紀行文の内実を中心に、小津久足の文事を考察する。
目次
1部 小津久足の人物(若き日の小津久足;馬琴と小津桂窓の交流;一匹狼の群れ)
2部 歌業(小津久足の歌稿について;後鈴屋社中の歌会;小津久足の歌人評;小津久足の歌がたり;翻刻『桂窓一家言』)
3部 紀行文点描(小津久足の紀行文;御嶽の枝折;花鳥日記;神風の御恵;陸奥日記;難波日記;松陰日記)
著者等紹介
菱岡憲司[ヒシオカケンジ]
1976年生。福岡県出身。福岡教育大学教育学部卒業。九州大学大学院人文科学府博士後期課程単位修得退学。博士(文学)九州大学。現在、有明工業高等専門学校准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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