内容説明
農業指導者、研究者etc.自然と向き合い、土とともに生きた、10人の偉人たち。彼らは10代のころ、何を夢見たのか?青春時代のエピソードを中心に、志望のきっかけ、夢見たこと、乗りこえた壁などを取り上げ、職業人の資質やライフコースをさぐる。中高生から大人まで、憧れから自分の未来をさがす偉人伝。
目次
1 荒れ果てた農村を建て直した人―二宮金次郎(農業者)
2 飢饉を救うサツマイモを広めた人―青木昆陽(農学者)
3 農業の近代化にかかわった人―船津伝次平(農業指導者)
4 北海道に米づくりを広めた人―中山久蔵(農業者)
5 独自の自然農法を確立した人―福岡正信(農業者)
6 すぐれた新品種を生み出した人たち―杉山彦三郎、松戸覚之助、阿部亀治(農業者)
7 農業技術で途上国に貢献した人―西岡京治(農業指導者)
特別編 忘れられていた農業者の味方―安藤昌益(思想家・農業者)
著者等紹介
藤井久子[フジイヒサコ]
1956年静岡県生まれ。埼玉大学教養学部卒業。フリーライター。環境ビジネスや農業など、さまざまな取材・執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むつこ
20
農業の偉人さんたちのお話。何かを成しえる人は『変わり者で頑固』ということがわかった。本人の努力もすごいが彼らを支えた周囲の人の方はもっと強そうだ。2015/09/03
ラーメン小池
3
【図書館本】日本農業、あるいは発展途上国の農業開発に大きく貢献した農業者などを広く紹介する。二宮金次郎、青木昆陽、船津伝次平、中山久蔵、福岡正信、西岡京治、安藤昌益、阿部亀治らが収録されている。本書を通じて印象的なのは、立場は違えどもすべからく実践者であること、彼らが警鐘を鳴らしたことがまさに現在問題となっていること、などである。現在、多くの人にとって日々の生活や生き方、思想・理念などに農業の存在を意識することはほとんどないのではないか。しかし環境問題などを通じてその重要性が今、再認識されるやもしれない。2015/03/27
よじ
1
雪に閉ざされている間に、中学生くらいの気持ちに戻って…。雪解けしたらがんばろう。2018/01/28
baアタマ
1
2014年。江戸時代農村を再建した二宮金次郎他10人の農業に功績を残した偉人を紹介。自然農法を確立した福岡正信さんが一番興味深かった。福岡さんの実践は大量消費、お金第一主義の現代社会と相入れるものではありませんが、今も後に続くひとを励まします。また中山伝次郎さんの胆力はスゴイ。 2015/04/21
えりにゃ
0
国会図書館国際こども図書館にて読破。農村を建て直した二宮金次郎やブータンの農業改革者西岡京治、過剰な農地開発により行き場を失ったイノシシたちが農地を襲ったことに警鐘を鳴らした世界初のエコロジスト安藤昌益などのエピソードが児童文学の偉人伝風に語られている。2023/08/15