内容説明
NPO法人の成り立ちや仕組みから、職場のようす、かかわる人びとの多様な仕事ぶりなどをくわしく紹介。
目次
1章 NPO法人とは(NPOとは;NPO法人とは ほか)
2章 私はこうしてNPO法人に就職した(お仕事拝見1 食事でアフリカ支援 日本の社員食堂で寄付を集め、アフリカの子どもたちに給食を支援;お仕事拝見2 学校で社会を学ぶ 企業で身につけた専門性を生かし、若者問題の解決に向けて活動する ほか)
3章 NPO法人の世界(NPO法人の仕組み 「思い」のつながりのなかでさまざまな形態のスタッフが働く;NPO法人の収入と職員の給与 収入を得る方法は多彩。職員への賃金もさまざま ほか)
4章 NPO法人で働くために(求められる資質や心構え 社会貢献への「強い意志」とみがかれた「ビジネススキル」が必要;スキルを身につけるには 門をたたくのは、知識や経験を積み重ねてからでも遅くはない ほか)
著者等紹介
小堂敏郎[コドウトシロウ]
1963年生まれ。青山学院大学経営学部卒業。出版社勤務からフリーランスとなり、朝日新聞社『論座』、カタログハウス『通販生活』などで編集を担当。ウェブサイト『日本の人事部』などで編集長を担う。2006年に編集制作会社「有限会社スタンド・アンド・ファイト」を創業し、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花男
19
経済的理由でなく、心の豊かさを求めてこそ働く意義がある。NPOとは行政が取り組まない社会問題と企業もやらないビジネスを通じて問題を解決するところ。普段から自分の利益を大事にするには社会はどうあるべきか考えている人こそ向いている。2022/06/30
フリスビー
17
ニッチな分野でやりたいことがはっきりしている人にはNPO法人は適した働き方だと感じました。ただし、「NPO法人で働くことを目的にしてはいけない」という大原則は肝に銘じないといけませんね。2016/04/04
ぽかちゅう49
11
何か今までの体験を活かせないかなと思うんですが…飯を食ってくにはかなり大変そう(^^;解りやすい本ですが、違和感を覚えたのが、各々のNPOが取り組む事柄の経験者をスタッフに含んでない事は凄く疑問でした(含む所もあるだろうけど)仕事の経験や知識・専門性が不可欠なのと同じ位、実際の体験者の声は重要だと思うんだけど…当事者なしじゃ実際の事は把握しきれないもん(^_^;)経験者と非経験者で色々偏らないようバランスをとる事は必須だと思うんだけどな(^^;2017/08/23
とろりんとう
3
NPO法人はどんどん増え、社会問題解決の一助になっている。ただ、その実態はよく知られていない面もあり、参考になった。専業職員の平均年収は186万円(2008年調査)で、一般企業の非正規社員よりも低い。やり甲斐や使命感があっても、生活できなければ続かない。NPO法人の収入源は、①事業収入、②国等から補助金・助成金、③銀行借入、④会員からの会費、⑤寄付金で、筆者も寄付金は大事としている。日本の寄付金は米国の1/20分の1兆円で、この環境改善がちゃんと運営しているNPO法人の事業継続や成長に繋がる。2022/09/17
dapiko
3
ぼんやりとだけ知っていたNPO。周りに社会企業家の方が多くなり、言語化された知識が欲しくて読んでみた。ソーシャルビジネス寄りな会社で働いているので腹落ちがすごい。社会の解決したい問題の輪郭を自分自身でもはっきりさせようとしている今、問題を定義できたらNPOはひとつの具体的な道だなと再認識。2021/02/06