内容説明
秋成とともに同時代を生き、上方和学の展開を担った国学者の言説、学芸、伝記、学統等を総合的に解明することで、近世中後期における上方和学の実態を多角的に把握することを目指す。
目次
第1部 上方和学史への試み(砿波今道と上方の和学者たち;上方の真淵門;荷田春満と荷田信郷)
第2部 上田秋成の和学(『土佐日記解』の成立;秋成の校訂―『土佐日記解』自筆本三種を中心に;秋成と『土佐日記』;秋成と好古―天明・寛政期を中心に)
第3部 上方和学者研究(荷田信郷の雅交;池永秦良と大坂書林―『万葉集見安補正』の変遷;秋成門下越智魚臣とその周辺;橋本経亮の蒐集活動;砿波今道年譜稿)
著者等紹介
一戸渉[イチノヘワタル]
昭和54年(1979)、青森県生まれ。金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系准教授。二松学舎大学文学部国文学科卒、明治大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了、総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究専攻(基盤機関:国文学研究資料館)博士後期課程修了、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て、現職。専門は日本近世文学・日本近世学芸史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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