内容説明
人生をいかに生きるべきかという根源的な問いに対し、日常の習慣的な態度を離れてものを熟視し、言葉を平面的に「つなぐ」のではなく立体的に「むすぶ」ことから迫った小林秀雄の倫理的な深みに分け入った意欲作。
目次
1 「うた」とは何か―『無常という事』を読むための二つのレンズ(無常であることの自覚―第一のレンズ;小林秀雄の一貫性と「うた」―第二のレンズ)
2 『無常という事』を読む(世阿弥という詩魂―「当麻」;思い出すということ―「無常という事」;無私なる詩魂―「平家物語」;孤独な眼―「徒然草」;歩行する詩魂―「西行」;かなしみの詩魂―「実朝」)
著者等紹介
出岡宏[イズオカヒロシ]
1964年、東京都生まれ。専修大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部哲学科准教授。専攻は日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。