出版社内容情報
近年、注目を集める韓国史劇。本書では、20篇の代表的な韓国古典小説のあらすじと、その魅力を紹介する。
内容説明
この本には、韓国の古典文学作品のさまざまな研究成果が収められている。日・韓両国の六名に及ぶ研究者たちが参加している座談会と、二十篇の代表作を選んでその内容の梗概と解説が加えられた「韓国古典小説、代表作品20選」、そして各研究者によるエッセイ・論文などが、それである。
目次
第1部 文信座談会 韓国の古典小説、その魅力と源泉
第2部 古典小説への新しい視覚(熱狂のリアリズム―韓国古典小説の世界;江戸時代、日本人が読んだ韓国小説;『九雲夢』の均整美―礼学の深層をめぐって ほか)
第3部 韓国古典小説 代表作品20選(梗概と解説)(金鰲新話;洪吉童伝;雲英伝 ほか)
第4部 古典小説 歴史と展望(日本への韓国文学の伝来について(戦前編)
参考文献(戦後中心)―さらに韓国古典小説を知りたい方のために
朝鮮王朝・古典小説関連年表(附、歴史劇該当背景年代) ほか)
著者等紹介
染谷智幸[ソメヤトモユキ]
茨城キリスト教大学文学部教授。日本近世文学・日韓比較文学
鄭炳説[チョンビョンソル]
韓国ソウル大学校人文大学國語國文学科教授。韓国古典小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takayuki Oohashi
17
図書館でたまたま「新編春香伝」という本を借りた後、もう少し韓国の古典文学について知りたいと思い、この本を借りました。日本の浪曲のような、韓国のパンソリという伝統芸能の流れから春香伝が生まれたとあり、日本とは違う、韓国の民衆の歴史に思いを馳せました。他にも「野談」という民衆の物語集で、当時の人々の生活や風習が分かるというのも面白かったです。韓国の源氏物語、「九雲夢」という作品も出てきてきました。全体的に、韓国の古典文学のあらましが分かって、日本とは違う様々な民族性(両班という特権階級など)に驚かされました。2016/09/08
そーうん
1
韓国古典小説の入り口として、最初に読む本ではないのかもしれない。しかし、その文学の世界の豊穣さや面白さは十二分に伝わって、第三部に紹介される代表作20の邦訳を読みたくなってくる。第四部の日本への伝来、参考文献の資料性も含め、買っておくべき一冊か(図書館で借りた)。2018/07/17
-
- 和書
- 日本寮歌祭四十年史