内容説明
日本朱子学(松永尺五、林羅山)、日本陽明学(中江藤樹、熊沢蕃山)、徂徠学(太宰春台、林子平)、幕末思想(頼山陽、大国隆正)など、代表的な思想家たちの歴史観/政治観を軸に近世を俯瞰する著者の代表研究。
目次
松永尺五の思想と小瀬甫庵の思想―『彝倫抄』と『童蒙先習』とをめぐって
林羅山『巵言抄』の思想―羅山の思想展開史の実相を求めて
林羅山の神道における「伝統」と「外来」―鬼神の観念をめぐって
林羅山における「普遍」と「個別」―その神道思想をめぐって
中江藤樹の「中期」の思想
熊沢蕃山の思想―中江藤樹の「中期」の思想との関連をめぐって
近世前期における神観念―小瀬甫庵から中江藤樹・熊沢蕃山へ
太宰春台の歴史思想
頼山陽の歴史思想
林子平の思想―徂徠学派の思想の接収の一形態
幕末における「宗教」と「歴史」―大国隆正における宗教論と歴史論との関連をめぐって
小瀬甫庵の思想的営為とその後―近世思想史の構想
著者等紹介
玉懸博之[タマカケヒロユキ]
昭和12年(1937)岩手県二戸郡金田一村(現・二戸市)に生まれる。昭和38年東北大学文学部日本思想史専攻卒業。昭和43年東北大学大学院文学研究科博士課程(日本思想史学)単位取得退学。東北大学講師・助教授を経て、昭和61年から東北大学文学部教授(日本思想史)。現在、いわき明星大学教授。日本思想史学会元会長。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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