内容説明
戦国乱世が終わり太平の御代を迎えた17~18世紀の徳川日本。身分・出自・社会的位置を異にする人々の思想形成を取り上げ、自己の存在意義と社会のあり方をめぐる真摯な思索とそれに基づく実践を詳細に検証し、それらを通じて近世儒教の思想的包括性・多産性を浮き彫りにする。
目次
第1章 徳川儒教の形成と儒者像
第2章 中江藤樹の思想
第3章 熊沢蕃山の思想
第4章 山鹿素行の思想
第5章 陶山訥庵の思想
第6章 西川如見の学問と思想
第7章 常盤潭北の思想
第8章 河田正矩『家業道徳論』の世界
第9章 石田梅岩の思想
第10章 職分論の形成とその特質
著者等紹介
佐久間正[サクマタダシ]
1949年千葉県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。長崎大学環境科学部教授。1996年9月から1年間、カイロ大学文学部日本語日本文学科長(客員教授)。専攻―日本思想史(徳川思想・環境思想)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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