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内容説明
つねに死と向きあった武士の生き様。武士とは、日本人にとって理想的な人間像だった。戦国時代と近世の“武士の思想”を論じた文章六篇を収録。
目次
戦国時代の倫理思想
戦国武士の道
近世の武士の思想
「敬」―武士の倫理
『言志四録』と『洗心洞〓(さつ)記』
山本常朝―『葉隠』の思想
著者等紹介
相良亨[サガラトオル]
1921年(大正10)金沢市に生まれる。東京大学で和辻哲郎に師事。1944年東京大学文学部倫理学科卒業。茨城大学助教授、東京大学教授。東京大学退官後、共立女子大学教授・東京大学名誉教授。2000年没
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感想・レビュー
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半木 糺
2
和辻哲郎の系譜を継ぎ、日本倫理思想史の探求と記述に勤めた相良享の「武士道」に関する著書。戦国時代の武将から、山鹿素行、佐藤一斎、大塩平八郎、そして『葉隠』と、武士の思想史を豊富な史料や文献から解き明かして行く。戦国時代における下克上の風潮において発生した実力本位の思想はつまるところその実力に裏打ちされた虚飾やごまかしの一切通用しない「頼もしさ」の尊重であるとする。そしてそれが平和な江戸時代に移るにつれ、道の自覚を核心とする「士道」と死の覚悟を中心とする「武士道」のふたつの流れに発展していった、とする。2014/11/29
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