内容説明
幕末から明治にかけて活躍したこの文人の思想形成過程を解明し、その文明論と伝統文化論を検証し、さらに維新の「敗者」体験から民権主義への移行を分析することで、柳北の全体像の真実をえがく。
目次
成島柳北研究の視点
第1部 幕末維新期の思想形成過程(幕府奥儒者と伝統思想;幕末洋学界と交友関係;維新変革と忠誠意識)
第2部 近代国家形成と伝統文化への視点(西洋体験と言論活動;殖産興業と伝統文化;国家の進路と改進主義)
第3部 「敗者」から自由民権への展望(維新体験の意味;明治漢詩壇と漢詩メディア;立憲帝政党への諧謔と風刺 ほか)
著者等紹介
乾照夫[イヌイテルオ]
1947年神奈川県生まれ。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士課程単位取得満期退学。中学、高校の教諭を経て、現在、東京情報大学助教授。博士(文学)。専攻は日本近代史・メディア史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ミセス美香の美的キッチン