内容説明
「扇絵の挿絵入り歌集」の総称『扇の草子』―中世後期に突如現れ、近世初期まで隆盛を極めた、謎に包まれたこの作品群を詳細に分析し、扇と女性・宗教との関係、多様な伝承歌の典拠、日本絵画史における歌絵の重要性をあざやかにときあかす。図版多数掲載『扇の草子』全伝本収載歌翻刻付。
目次
第1部 『扇の草子』の基底(扇;歌絵と扇絵;『扇の草子』の扇絵)
第2部 『扇の草子』の源流(扇絵の解読;扇絵の制作者層と享受者層)
第3部 『扇の草子』の伝本と歌(伝本に見る特徴;歌とその周辺;『扇の草子』の行方)
著者等紹介
安原真琴[ヤスハラマコト]
1967年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、立教大学非常勤講師。専攻、日本近世文学
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