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内容説明
現実の空漠感の中から、人生の意義と指標をもとめて煩悶する近代人の心の軌跡を追う。人生とは何か、を問いつづけた真摯な書。
目次
1 近代自己の誕生(近代自己誕生の原況―幕末から明治へ;啓蒙として近代自己―福沢諭吉の「独立自尊」)
2 近代自己の動揺(絶対自己の渇望―高山樗牛の「本然の自己」;煩悶としての近代自己(清沢満之の「精神主義」;綱島梁川の「見神の実験」))
3 近代自己の超越(哀感の意味―国木田独歩の自己挫折;「諦め」の思想構造―田山花袋の自己留保;「刹那哲学」の建設―岩野泡命の「徹底個人主義」;「つまらなさ」の行方―正宗白鳥の「ニヒリズム」超越)
4 近代自己と自然(近代自己と「家」―高村光太郎・田山花袋・柳田国男の「家」認識;近代自己と死―独歩・泡鳴・白鳥の死からの超越)
著者等紹介
竹内整一[タケウチセイイチ]
1946年(昭和21)長野県に生まれる。1971年東京大学文学部倫理学科卒業。現在・東京大学教授(人文社会系大学院・文学部)。専攻=倫理学・日本思想史
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