内容説明
ナポレオン(フランス)を破り(1870年)、ドイツ統一帝国を建国するや、“鉄血宰相”から“平和調停者”に大転身、英、仏、墺、伊等の対立を絶妙な外交手腕で調整、第一次大戦までの半世紀間、欧州に平和をもたらした立役者。その苦難と栄光を冷静な視点から語った最長篇伝記。
目次
第12章 運命の二年間(1887‐88年)(七年制予算と再保証条約(1887年)
フリードリヒ三世の悲劇(1888年)
皇帝の日記問題とビスマルクの上奏報告)
第13章 宰相罷免(1890年春)
第14章 ザクセンヴァルトの隠者(1890‐98年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
17
全8巻のビスマルク伝の最終巻です。83歳で亡くなったようですが、晩年はあまり幸福ではなかったようです。ウィリヘルム1世からフリードリッヒ3世さらにウィルヘルム2世の頃になると国王の心も離反し罷免されてしまったようです。ただやはりビスマルクのプロシャにおける貢献は大変なものであったと思います。ヒトラーとは違って対外的にはあまり力を入れず内政をきちんとすることで国力を大きくしたと思います。2014/09/20
水無月十六(ニール・フィレル)
1
ついに最終巻。全8巻を通して読み応えがあった。この巻ではビスマルクの晩年が描かれる。晩年には穏やかに過ごしたという勝手なイメージがあったが、本当はそうでもないようで、罷免されてからも嵐のように過ごしていた様子が描かれていた。世界史にその名を刻んだこの帝国宰相の生涯と、彼の周辺人物たちの関係は、今の世の中からでも学べることは多いと思う。2015/04/11
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