目次
禅と武士道
禅と武道
剣道と仏教
剣道の発達と宗教
禅と剣道
弓と禅
的
禅と合気道の哲学
針谷夕雲
鉄舟の禅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
24
直接他人をぶん殴るかどうかという差は大きいけれど思想的に禅の行き着く先と武道家の行き着く先は重なるのではないかという考え。「心」なんていう捉えどころがなく説明することも難しい概念を掴むプロセスとしての禅と武道。最終的には人は己自身を相手にした孤独な戦いを強いられ、それを乗り越えなければならない。言葉では他人に伝えることの出来ない、何かを超えた世界の様子。そこに至るため(ためっていうと駄目なのか)の日々の研鑽。世界は自分の周りだけではなく内側にも存在する。2018/02/03
Hiroki Nishizumi
3
ひとつの本ではなく、いろいろな処からの良いとこ取り本。大森曹玄やオイゲン・ヘリゲル、中西政次は取り上げられた箇所だけでなく、原書を再読したくなった。針谷夕雲については未読であったこともあり、興味深く読めた。と言っても相抜けの極意は分からなかったが‥‥2018/04/04
tekesuta
0
禅はもともと仏教に中国の身体性が結びついたものだと解説にあった。となると、とかく人間の自意識はいつも過去の産物なので、禅はそれを排除して心の闊達な動きを妨げないようにすることを求められてるという点で、遅れが死につながるような武道にはうってつけの精神修行になるのだろうという感想を持った。 2011/11/29