内容説明
従来の作品論にかたよった近松像から一歩踏み出し、書誌・伝記・人形論・音楽論などから多角的に「演劇」作者=近松の実像に迫る最適な入門書。
目次
1 近松研究の方法
2 近松の芸術観・近松作品論―江戸時代・明治時代(難波みやげ;俗耳鼓吹;松蘿玉液;近松とシェークスピヤ)
3 現代の研究(近松浄瑠璃丸本奥附考;近松門左衛門の幼少年時代について;近松世話浄瑠璃における口上と手妻について;近松の音楽と構成;「弘徽殿鵜羽産家」の背景、いわゆる「正徳の治」;近松の発見した世話〈悲劇〉の意味)
4 研究の手びき(近松主要作品解題;作品地図;近松門左衛門略年譜)