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内容説明
幕末の日本では、当時の中国の華字紙が、オランダ経由の海外情報とならんで尊重されていたが、明治維新後もそれらの原本についての研究は皆無に近い状況であった。著者はその欠落部分に初めて光を当てた。近代新聞濫觴期の鮮やかな見取図。
目次
19世紀初期華字月刊紙発生の背景―中外関係およびプロテスタント開拓者の対華活動
新教のマラッカ伝道と『察世俗毎月統記伝』の誕生
アヘン戦争までの諸華字月刊紙―『東西洋考毎月統記伝』を中心として
香港の最初の華字月刊紙―『遐邇貫珍』(1853~1856年)
上海の最初の華字月刊紙―『六合叢談』(1857~1858年)
中国の最初の華字日刊紙―『香港船頭貨価紙』および『香港中外新報』をめぐって
中国人意識を打ち出した最初の華字日刊紙―『中外新聞七日報』と『香港華字日報』をめぐって
中国人により成功した最初の華字日刊紙―『循環日報』
付録(初期における中国語主要新聞一覧表;初期における中国語主要新聞の序文および重要社告;参考文献)