内容説明
「足りなければ輸入で賄えばよい」。そんな時代は終焉した。“令和のコメ騒動”が大きなニュースになったが、このままでは日本の農業は限界がくる。喫緊の課題は、危機に瀕している稲作生産基盤の再生だ。また離農が加速する酪農は、1万戸の大台を割り込んだ。コメと牛乳は、「迷走農政」「食農大転換」「国産シフト」などの方向性を探る象徴でもある。本書では「食料・農業・農村基本法」の改正と、ようやく始まった「食料安全保障」を軸に、今後の日本の農業の在り方を探る「農政ドキュメント」だ。
目次
プロローグ
第1章 Re「食・農・地」安全保障への道
第2章 「令和のコメ騒動」と水田農業
第3章 ミルクの「ミライ」
第4章 「国産シフト」誰が担う
エピローグ 今こそ「国産シフト」プロジェクトX
巻末資料―2025年食料・農業・農村基本計画関連資料
著者等紹介
伊本克宜[イモトカツヨシ]
農政ジャーナリスト。元日本農業新聞論説委員長。千葉県立農業大学校研究科講師。農政ジャーナリストの会会員。日本農業新聞報道部記者時代には、国際報道のほか、一連の農政・農協改革報道・論説も担う。論説委員時代には主に農政、国際、農協、酪農・乳業問題を担当。10年以上にわたり1面コラム「四季」も執筆。仙台市出身。1955年生まれ。1978年、茨城大学卒業(農業経済学専攻)。東京農工大学大学院(合格後に辞退)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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