内容説明
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」このあまりにも有名な書き出しではじまる『平家物語』。『平家物語』は平清盛を中心とする平家一門の興亡を描いた歴史物語であり、合戦を主題とする勇壮な軍配でありながら、きわめて陰影に富む「あわれの文学」として独自の趣をつくりだしている。本書は『平家物語』の名場面の原文をわかりやすい現代語に訳し、それに解説を加えたものである。
目次
第1部 平家一門の栄華(はじめに―『平家物語』誕生秘話;殿上闇討ちと平清盛出世の謎;清盛の登場と保元の乱 ほか)
第2部 英雄、動乱の時代へ(木曽義仲の登場;巨星墜つ―清盛の死;進撃の義仲―横田河原合戦 ほか)
第3部 諸行無常(一ノ谷合戦の前哨戦―三草山の戦い;義経による鵯越の坂落としはあったのか?;激闘!一ノ谷―散りゆく平家の人々 ほか)
著者等紹介
濱田浩一郎[ハマダコウイチロウ]
兵庫県相生市出身。皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員・姫路日ノ本短期大学講師・姫路獨協大学講師を歴任。大阪観光大学観光学研究所客員研究員。YouTuberとして大河ドラマ解説なども発信する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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