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内容説明
会員制情報誌『ベルダ』に18年に渡り連載したコラム全217本を採録。西部イズムのすべてが詰まった評論集。
目次
民衆制から公衆制へ―憲法論議の焦点(2013・3)
「インタゲ」にもマーケットにも不可欠の財政出動(2013・4)
公共における「事業と活動」の差(2013・5)
安倍「ノミクス」における適正「ミックス」(2013・6)
愚の限り、小選挙区と議員数削減(2013・7)
世界知らずの世界主義者(2013・8)
憲法論議はなぜ空転するのか(2013・9)
「歴史認識」は「歴史冒涜」(2013・10)
武士道に生きんとした諭吉と兆民(2013・11)
何なのか、中国の宗教・道徳運動(2013・12)〔ほか〕
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
1939年北海道長万部町生まれ。東京大学経済学部在学中に全学連中央執行委員として60年安保闘争に参加するが、後に左翼過激派と訣別。横浜国立大学助教授、東京大学教養学部助教授を経て東京大学教授に就任、88年に辞職。日本の保守論壇を代表する評論家、思想家として執筆活動を続け、テレビなどでも活躍。言論月刊誌『発言者』主幹、後継誌『表現者』顧問を務めた。『経済倫理学序説』(吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(芸術選奨文部科学大臣賞)など著書多数。2018年1月に自裁(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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2013年から(著者が自裁する直前の)2017年までの評論集。過去四半世紀以上にわたって進展してきたグローバリズムの負の側面が顕在化しつつこの時期にあって、著者は社会の安定を保つためには、政府の役割が大きくならざるを得ないと指摘する。政府の市場への全面的な介入や計画経済を指すものでは決してないが、国民経済が進むべき道を示唆することが求められているという。世界各国で反グローバリズムの勢いが強くなる中、好むと好まざるとにかかわらず日本もこういった認識を持たなければならなくなったということだろう。2020/01/22